熱殺蜂球 (Hot Defensive Bee Ball)

無謀にも真夏のど真ん中にはちみつ収穫に出かけたのですがその時「熱殺蜂球形成(ねっさつほうきゅうけいせい)」というのを見ることができました。厳密にはそれに近い様子と言ったほうがいいのかもしれません。

いつだったかも忘れましたがビデオカメラを持っていくのを忘れたので今度こそはと思って準備はしていたのですが再びの失念。ただ昔と違ってスマホで撮れるので固定する小さな足場と4K設定だけは忘れまいと勇んで出かけました。巣箱の周りはスムシの回で書いた通りです。それ以外は出入口をウロウロしているブンブンという落ち着いた状態でしたが作業がひと段落してスマホのデータをみたら侵入者を取り押さえるみつばち達の勇猛果敢な姿が映っていました。

侵入者は全力で取り押さえる!

どうもカメムシの一種と思われる招かれざる客が巣箱の左端から侵入を試みていたようですが一瞬で撃退。おそらくホソヘリカメムシ(Riptortus pedestris)の一種だと思います。それで終わったかと思いきや、突如右上から再びのアタック。そこから熱殺蜂球が始まったのですが聞きしに勝る見事な攻撃でした。ほんの数秒で仲間のブンブンも駆けつける連携の良さ。

詳しいことは大学の研究レポを読んでいただくとし、簡単に言えば外敵を日本みつばちが束になって丸め込んで46~47°Cで蒸し殺すんだそうです。日本みつばち自身も上限致死温度は49°Cだそうでほとんど捨身の「Go For Broke」な戦術だと思います。

ビデオカメラ持参であれば一部始終を撮れたのですがなにせスマホ。慌ててクラウドにアップしても4Kデータですから焼け石に水。スマホ残容量20%では最後まで録ることが出来なかったのが残念です。

この事件の数時間後にはブンブンにとって最大の敵である人間様が巣箱をひっくり返して蜜を盗るという。まるでブラック企業のような「休みなく長時間こき使って働かせといて搾取する」という行為に及んだのでした。

食物連鎖です。

それにしても日本みつばちはボディがふくよかな感じが愛らしいですね。

2018年の熱殺蜂球 (Hot Defensive Bee Ball)

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