2017年 柿の木のメモ

こんなに雨が降るかというぐらい雨が多い年ですね。夏もカラっとした日が少なく、平均すれば2-3日に1度は雨だった気がします。こういうことは自然にとって恵みなのか異常なのかわかりませんが気候区分がおかしなことになっている感じです。今日は柿の木のメモです。

これも父親の趣味。毎年届くとは限りませんが、時々届く柿は圧倒的に干柿優勢でしたが今年は生柿でした。写真の通りお世辞にも綺麗なものは1つとしてありません。父親も歳をとりまして会話の文脈を読むのに本人は伝わっていると思って会話し、私には全然伝わってこないことが増えております。本当に寂しいことです。些細なことですが忘れないうちに柿の木のメモです。

■ 絵御所

物事を知らないと損をするというのが絵御所柿だと思います。とにかく柿の表面に変な模様が付いているのでカビや病気の柿かと思いきや、こういう模様が出てしまう品種なんですね。この写真は亜種で、栽培が下手なだけです。というのも完熟甘柿の御所柿がルーツと言われるだけあって、こんな見た目なのに中身は綺麗で糖度も25度ぐらいです。確かに甘くて美味しかった。ルーツは奈良県の御所。

絵御所

前川次郎

この柿の形が一番見慣れた感があります。これは早生なのでまだ口に入っていませんが、たぶん安定の味と想像します。少し歯応えがある柿ですよね。この柿は割と口に入る機会が多い品種だと思います。ルーツは三重県の多気。

前川次郎

■甘秋

最近目にする柿と比べると丸っぽいかたちの甘秋。上手に育てば糖度も20度近いものらしいですが、我が実家のものはベロメーター感覚16-18度ぐらいの印象でした。焼酎で渋抜きしたものも送られてきました。メモによると3-4日で完熟化してしまったとのこと。食感は良いのに甘みが足りない感じがして今ひとつでした。ハズレ苗だったのかな。新秋の品種改良がルーツ。

甘秋

■祇園坊

渋柿。毎年猿に荒らされるぐらいなら超早生でも収穫してしまえ、ということで早くに収穫したようです。これは焼酎で渋抜きしたものです。渋を抜けば甘くて美味しいのですが、私は干柿の方が好みですね。かたちからして干柿向きですよね。ルーツは広島県の祇園。

祇園坊

■夕紅

最近育て始めたらしく今年は実が3つ。まだ鉢植えレベル。その中の貴重な1つ。他の柿と比べても扁平なフォルム。発色がいかにも柿色。艶もあって美しい。上品で適度な甘さが好きな柿です。ルーツは広島県の安芸津果樹試験場。

夕紅

日本は柿が国果という渋い国ですよね。本当に日本っぽいチョイスだと思います。

むかし仕事で果物の勉強をしたことがありますが、若者がお菓子の甘さに走ることを残念がっていた話を思い出しました。「最初に糖度の高い果物と出会えばここまで果物離れは無かったと思う」と。たまに食べる果物が確実に美味しいと、次も確実に欲するのですがハズレがありますよね。

こうして自分で調べてメモすると幾分か知識が深まりました。これで親父と多少は会話がスムーズになると思います。

買えば1個100円はしますから有り難いことです。

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